術後の容体悪化と術後管理

手術自体に問題がなくても、術後出血、感染、血栓塞栓症、縫合不全などの合併症への対応が問題となることがあります。

1 合併症が起きたことと過失は別です

既知の合併症が発生しただけで直ちに過失になるわけではありません。問題は、発症を予防するために必要な措置が取られていたか、発症を示す兆候を適時に把握し対応したかです。

2 経時的な変化を見る

血圧、脈拍、呼吸数、尿量、意識、ドレーン排液、Hb、乳酸、炎症反応等について、一つの数値だけではなく推移を確認します。

3 エスカレーション

追加検査、輸血、抗菌薬、再手術、IVR、ICU管理、他院転送など、状態悪化に応じて治療を段階的に強化すべき時点が問題になります。

4 因果関係

より早い介入が行われていれば、ショック、臓器障害、感染拡大等を回避又は軽減できたかを医学的に検討します。